みなさま、こんにちは。Takaです。
全6回となっているこの講座もあと2回となりました。次回は総まとめ的な話になりますので、講義としては今回が実質最後です。

「実践練習も少なく、本当にこれで叩けるのか?」と不安な面もあるかもしれませんが、それは、これを読んでくれているあなた次第です。

読むだけでうまくなれるのであれば、世の中全員プロドラマーです。しかし、活躍しているプロドラマーも裏に地道な練習があるからこそ、あの地位まで上り詰めたのです。努力してないドラマー(ミュージシャン全般に言えますが)はポッと出てすぐに消えているのがいい例です(最近多い)。

今回は、できるだけ楽しく行う練習法とできるだけ楽に叩くコツ、ドラムが上手に聴こえるコツなど裏技的な部分に触れていきます。

(ライター: Taka)

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個人練習は楽しく行いましょう!

教本などを見ると、メトロノームを鳴らし、それに合わせて延々同じリズムを刻む。こんな練習法が多すぎます。基礎としては非常に重要です。やらなくていいとは言いません。できればやってください。

しかし、つまんないです。私のポリシーは「楽しむ」ということです。私がやっていた練習法を少し紹介します。

エアドラム

カラオケに行くと、リズムとってる人、いますよね?

簡単に言うとアレの本格バージョンです。スティックを握り、あたかもそこにドラムセットがあるようにイメージして、曲に合わせて叩いているフリをします。できれば鏡の前でやるとよりベストです。

これによる利点は、曲のリズムを体に染みこませることができる。手首が強くなる。間違えても気にならない。自分に酔える。

最後のほうはふざけた回答に見えますが、これは一番大事です。自分がへたくそと思っている人が上手くなれるわけありません。どうぞ自分にとことん酔ってエアドラムを行ってください。もう東京ドームでライブやってるくらいの妄想で。

テクニック部分で真面目にいいますと、空中でスティックを振りますので、ドラムセットの打面のようにスティックが跳ね返ってくることがありません。自分で持ち上げなくてはいけませんので、長い時間続けると手首が大変なことになってきます。これによる筋力アップも狙っています。

録音の重要性

機材があれば、練習は必ず録音してください。

バンドで合わせるときも、個人練習の時もです。再度聞き直すことにより、ガックリする部分があるかもしれませんが、それが狙いではありません。次回、どこをどうしたいかの目標を定めるためです。

漠然と叩いていても、上達は遅いです。明確な目標があれば、それに向かって突き進むだけですので、上達スピードは格段に上がります。

それでは、ここから魅せるコツ、演奏が上手に聴こえるコツ、裏技的なものをお話しします。

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叩き方の基本

何を今更と思われるかもしれませんが、お付き合いください。
以前に手首が大事だとお話ししたことがあったかと思います。

同じ8ビートを叩くにしても、手首を使っているか否かで、ノリが違います。強弱によるニュアンスが自然と発生するんですね。

具体的には8ビートで1~8のカウントをとるとします。1度手首をガチガチに固めたまま8回叩いてみてください。その後、奇数カウントは肘から叩くようにおろして、偶数カウントは手首を使い、引き上げるときに1回叩いてください。言葉でいうのは難しいのですが、伝わりますでしょうか?

これにより、奇数時は剛の音、偶数時は柔の音が出ます。これがノリを生み出し、心地よさを作り出します。(用語でいうとアップストロークダウンストロークとなります)

叩き方の基本:バスドラム編

初心者の最大の悩みがバスドラムの扱いです。上半身はうまく出来ても、バスドラムが入ると急にできなくなる、という悩みが必ずと言っていいほど発生します。

申し訳ありませんが具体的な対策はありません。練習のみです。
最初は原曲よりゆっくりとしたテンポで良いので地道に練習しましょう。

なお、以下の記事で、楽曲をゆっくり再生させて練習を楽にするという主旨の記事を書いております。ドラムでも応用できると思いますので、よろしければ参考にしてみてください。
ギターのコピー・耳コピを楽にする方法!【他の楽器でもOK】

さて、そんな嫌われ者のバスドラム君を好きになってもらうため、ちょっとした面白い技を教えます。

まず1つ目はスライドというテクニックの応用です。1回踏んで音を出し、前方にスライドさせることにより2度目の音を出すやり方です。
この時になかなか滑らないという方へ朗報です。ペダルの脇に、ベビーパウダーを適量ばらまいておきます(試したことはありませんが小麦等でもいいのではと思います)。そこを、靴の底で踏んだ後にスライドをやってみてください。ものすごい滑ると思います。2回どころか3回くらい音が出るくらいの勢いです。

もう1つ、ちょっとした訓練が必要なのですが、面白いテクニックです。
つま先で1回、かかとで1回踏み込むように、ペダルの上で足が跳ねるようにバタバタしてみてください。
スネの筋肉が非常に痛いと思いますが。これで慣れるとツーバスのように高速で踏めるようになります。加えていうと、逆の足も練習し、ハイハットのペダル上で行うと、これまた面白いリズムが発生しますので、ぜひお試しください。

クラッシュシンバルを叩く時のコツ

楽曲としてうまく魅せる方法は、先にお話ししたアップダウンストロークによる強弱が重要にもなりますが、もう1つ重要なところがあります。それはクラッシュシンバルを叩くときです。

ほとんどのケースの場合、クラッシュを単独で鳴らすということはありません。バスドラムとセットです(同時打ちです)。

この時の力配分を3:7くらいでバスドラムを意識して強めに踏んでください。これだけで聴き心地のよいドラムに変化します。思いっきりクラッシュを叩きたいかと思いますが、そこは抑えてください。

まとめ

ここまでを求めるようになってくると、すでにある程度のレベルまで来ていると思います。ここからの自身の発展は、様々な音楽に触れあい、それらを実際に自分で演奏してみるということが必要になってきます。

今はyoutubeなどの動画サイトなんかもありますので、便利です。様々なドラミングテクニックを学んでください。

さて、次回は最終回。総まとめになります。

みなさまお楽しみに。

第6回 総まとめ: これからのドラマーの皆さんへメッセージ!

【ドラム初心者講座】
第1回:ゼロから始めるドラム超初心者講座!
第2回:ドラムという楽器の構成について
第3回:基礎練習法1: まずは楽しむ!
第4回:基礎練習法2: 細かい音を追求する!
第5回:基礎練習法3: 演奏が上手に聴こえるコツ!
第6回:総まとめ: これからのドラマーの皆さんへメッセージ!

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