ドラムの本来の仕事はリズムキープと曲の表情を作り出すことです。本来無駄な手数や目立つという行為は必要ありません。いかに1音1音に気合を込めて感情を表現できるかが大切です。

しかし、「やっぱバンドやっているんなら、目立ってナンボでしょう」という気持ちがあることも事実です。

そこで今回は、観客(オーディエンス)から1発で注目を浴びることができる、曲の出だしからインパクトのあるような曲を揃えてみました。

(ライター: Taka)

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LUNASEA『IMITATION』

LUNASEAのだいぶ古い曲ですが、オープニングからドラムソロとなりますので、注目を受けることができます。

テンポはミディアムでけして速くはないですが、各所に小技がちりばめられています。

「最初がドラムソロ」と言っても怖がることはありません。リズムが変調したり、すさまじいテクニックが入っているのではなく、ただ単に同じリズムで、同じ譜面を叩き、左手のみスネア⇒タム⇒タム⇒タム⇒スネアとまわせば出来上がりです。

ラルクアンシェル『Killing Me』

心地よい疾走感とノリが最高の曲です。自分自身で叩いていても気持ちいいです。

Yukihiroらしいといえばらしいのですが、1発1発の音に重みはないのですが、疾走感を出すためのあえての軽い音なのかもしれません。しかし、そのようなプレイの中でも、安定したリズムをキープし、音のツブを揃えてくるところはさすがです。

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LOUDNESS『LUNATIC』

ちょっとヴィジュアル系の曲とは違いますが、ドラムを集中撮影した動画も見つけましたので、エントリーです。このLOUDNESSは往年のヘビーメタルバンドですが、いまだに現役でがんばっています。

動画に写っている樋口宗孝氏は残念ながらこの世を去ってしまいましたが、後を継いだ「アンパン」こと鈴木政行氏も強力なフレーズをたたき出してくれています。

パワー・テクニック・体力・リズム感の全てが備わっていないと、Aメロに入る前に挫折しそうな勢いの難しさです。(曲中はもっとしんどくなる)

XJAPAN『紅』

いわずと知れたヴィジュアル系の代表格XJAPANの代表曲です。ドラムのテクニックで2バス(足元にあるバスドラ、大太鼓みたいなやつが2つ)が一般的になった元です。

2バスであの速さを持続するという難しさもありますが、上半身のテクニックやスピードもある程度必要になってきます。

確かに速いは速いのですが、落ち着いて体力さえ付いてくれば必ず制覇できる曲です。

D'ERLANGER『LA VIE EN ROSE』

バージョンがいくつか存在するのですが、バンド復活後の今のパターンがアレンジも加わっており、叩きがいがあります。ノリもいいですし、叩いていても楽しいと思います。

しかし、この曲、サビにいくと途端に手数が少なくなってしまいリズムが崩れる原因を作ってしまいます。叩く時には、サビは多少タメ気味にやると上手くいくかもしれません。そうしないと、とてつもなく曲が走り出し収集きかなくなります。気をつけてください。

まとめ

いかがでしょうか?

派手な演出や容姿で目立つことは簡単ですが、演奏で目立つということは相当なテクニックが必要になります。上記の曲は、テクニックよりもフレーズ(それも簡単)で目立てるような曲たちです。

最初は見た目重視で演奏していても一向構わないと思います。派手なアクションでシンバルを叩いたり、演奏途中で立ち上がってみたり方法はいくらでもあります。

でも、熟年のプロの演奏を見てください。それほど激しい動きはしていないことに気付かれると思います。それでいての、圧倒的な存在感。安定したプレイ。要所要所にちりばめている小技の数々。

本来のドラム演奏の見せ方はこういうものなのでしょう。

それを手に入れるためには、日々の特訓しかないのではと思う次第です。

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