みなさまこんにちは。Takaです。
前回で座学は終了です。いよいよ待ちに待った曲に向き合って演奏していくということになります。
ドラムという楽器、実は相当単純です。1つのリズムパターンができてしまうと、曲の大半が終わってしまうということもあり得ます。加えて、そのパターンは他の曲に使われていることもありますので、ちょっと曲中のアクセントをいじるだけでコピー完了いうこともあります。
そうなるためにも、今回は課題曲の基本リズムパターンをしっかり体に焼き付けましょう。
(ライター: Taka)
1.曲をよく聴く
まずはここからスタートです。
実は私、この曲をお勧めしていますが、コピーしたことはありません。が、今叩けと言われてもおそらく叩くことができます。細かい部分を除けば、リズムを崩さず、曲の雰囲気を出すこともできると思います。
ドラムはリズムをとるという部分では、このくらいの難易度でしかありませんし、それが全てでもあります。
見出しが「聴く」になってますね。「聞く」ではなく。これが非常に重要です。
耳で聴いて、目で見て、心で感じてください。
具体的に言いますと、まずはどんな曲なのか、全体のテンポ、曲の流れ、リズムパターンをつかみます。そして、今であればyoutubeなどの動画で確認します(ドラムってあんまり映らないんですけどね)。
最後が大事なのですが、その曲の雰囲気を感じ取ってください。柔らかい曲(今回の課題曲がまさにそう)なのに、あまりドラムが前へ前へと出しゃばっては雰囲気ぶち壊しです。
今回の曲の場合、専門用語で並べると、8ビート主体でテンポはミディアム。Aメロ、Bメロ、サビと続く王道パターン。雰囲気は柔らかく。これくらいつかめれば十分です。
2.曲に触る:8ビートを手に入れる
いきなり叩けと言われても、無理です。そりゃそうです。でも最初は真似事でいいのです。
この曲の場合、基礎となるリズムパターンはイントロで出てきています。ここさえ出来るようになれば、1曲を通して演奏できるかもしれません!
最初のイントロのパターンを8ビートといいます。
どうやるかというと、言葉では表しにくいのですが、まず同じテンポでハイハットを右手で8回叩いてください。
叩くときに1,2,3,4とカウントしたと思います。そのカウントの3と7の位置でスネアを叩いてください。
バスドラムも本当は入れたいのですが、まずは上半身を完成させてください。
最初はゆっくりとしたカウントでスタートしてください。慣れてきたら、原曲のスピードに追い付くようにテンポアップしてください。途中「あ~~!も~~~!!」となったら、クラッシュでもおもいっきりひっぱたいて、ストレス発散してください。
これが身についてしまえば、様々な曲に対応できるようになりますので、あきらめずに頑張りましょう。
これが自然にできるようになりましたら、バスドラムも追加していきます。よ~く耳を澄まして聞くと音が聞こえると思います。「ボスッ」という感じの音が。タイミングが少し難しい位置に入っています。
もしも、この曲をバンドとしてではなく、ドラムの入門としてだけ活用するのなら、ここは逃げてください。逃げるというのは、単純化してしまうのです。
まずは1曲通せるという達成感を味わっていただきたいとも思いますので、上記のカウントの1と5,6の位置にバスドラムを入れてみてください。
ちょっと曲の雰囲気とは違いますし、バンドとしてやると、ベースが混乱しますので、個人練習としてこの方法をとってください。
3.フィルの省略
正しくはフィルインといいます。主に曲の節目に使われます。8ビートを叩いている時に、タムをトコトコトコと叩く(まわすともいいます)、そのことです。様々なパターンがありますが、これが、イントロ終わりに出てきています。
音だけ聞いてると何してるかよくわからないと思いますが、スネア、ハイハット、スネア、タム、クラッシュ(正確にはおそらくスプラッシュ)と叩かれているようです。
・・・省きます。
演奏を止めるわけにもいかないので、バックミュージックに合わせ、タタンタタタンとスネアとタムを同時打ちした後、クラッシュを叩いてください。そこまでは8ビートをひっぱってください。
楽譜を確認して、それ通りに叩いてもらってもよい(というかこれが普通)ですし、もっと違うアレンジでもいいと思います。曲を止めなければいいので、そこだけ注意してください。
これはこの後もたくさん出てきます。フィルの役目が、曲にアクセントをつけて節目を知らせるというものですので仕方ありません。その都度で省略なり、楽譜通りなり、アレンジなりしていきましょう。
4.練習方法について
練習する際は、必ず後ろで原曲を流してください。一番望ましいのは後ろから大音量で流し、あたかも自分がバンドの一員のようなイメージで練習する方法です。
大音量で流すことが難しい場合は、イヤホンやヘッドフォンをして曲を流してください。
バックで音を流すことにより、その曲のテンポを覚えることができますし、止めない限り曲は常に走りっぱなしです。練習もしやすくなります。
フィルがどうであれ、まずは1曲止まらずに演奏することを心掛けてください。
また、『空も飛べるはず』のドラム演奏動画を以下に2つ紹介しておきます。参考にしてみると良いでしょう。
⇒『空も飛べるはず』ドラム演奏動画(ドラム演奏のみ)
⇒『空も飛べるはず』ドラム演奏動画(音楽付き)
宿題?
実は1曲止まらずに行けたとなれば、この曲は完成です。おそらく、楽器のやったことのない素人は、相当外れてなければフィルの違いなんて分かりはしません。
ここまで来たら、あとは細かいところを詰めていきましょう。より原曲に近いフィルや細かいニュアンス。その辺はまた次回で。
この回が、私が伝える講座で1番ハードです。あきらめず、何度も曲と向き合って練習してください。挫折しそうになった時は、たまに休憩してください。楽器全般に対してのあるあるですが、日を置くといつの間にかできるようになっているということがあります。ドラムも例外ではありません。
必ずまた練習に戻ることを前提で休憩期間を設けてもいいかもしれませんね。
さて、次回は『第4回 基礎練習法2: 細かい音を追求する!』となります。
省略した部分を原曲に近づけ、細かなニュアンスを盛り込むような練習を行いますのでお楽しみに。
【ドラム初心者講座】
第1回:ゼロから始めるドラム超初心者講座!
第2回:ドラムという楽器の構成について
第3回:基礎練習法1: まずは楽しむ!
第4回:基礎練習法2: 細かい音を追求する!
第5回:基礎練習法3: 演奏が上手に聴こえるコツ!
第6回:総まとめ: これからのドラマーの皆さんへメッセージ!
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