さて、セッティングも終わり、いよいよ初めてのスタジオ練習を行うことになります。
【前回の記事】
⇒ドラム初心者が初めてスタジオで個人練習!セッティングはどうする?
ドラムセットをここで初めて触る人はドキドキものですね。あまりの音の大きさに気を失わないでくださいね。ライブなんかやるとこれ以上の音量が襲い掛かってきますよ。
というところで、練習開始です。
(ライター: Taka)
目次(タップでジャンプ)
いよいよ演奏 ~手首の重要性を理解する~
さて、セッティングも終わり、いよいよ叩き始めます。
おそらく、今までに味わったことのない爆音に驚くかもしれません。耳が「キーン」と鳴って麻痺したような感覚になります。みんなで合わせると、もっと凄い爆音になりますので、これで驚いてはいけませんよ。
でも、私の言いたいのは、ここではありません。
今までの練習、市販されているパッドを使って練習していれば感覚がまだ近いかもしれませんが、それも使っていない、すべてエアー、又は雑誌を重ねてオリジナル品を作りそれを叩いていた人には相当の違和感が発生します。
打面の跳ね返りと手首への負担です。
打面の跳ね返りについては、リバウンドと呼ばれるものです。これをうまく使いこなせるようになると、奏法の幅も広がっていくのですが「初めて生のドラムセットに触ります」という人にはまだちょっと早すぎます。
しかし、このリバウンドがあるせいで、エアドラム練習や雑誌などのリバウンドの存在しない手法で練習していた人には大きな違和感が発生することも事実です。
これは、慣れるしかありません。アドバイスにも何にもなりませんが、これしかありません。
そして、もう1つの手首への負担です。
これはシンバルを叩くと直に感じると思いますが、痛いです(←なんだそれ)
特にライドシンバルでカップ近くを叩いて単音を出そうとすると、だいぶ手首に負担がかかります。これはエアドラムでは決して味わうことのできない感覚です。
手の中でスティックが暴れてしまうほどのリバウンドがきますので、注意しなくてはいけません。
さらに、この2つを経験すると手のひらに悪者が発生してきます。
豆です。
この豆がつぶれて、手の平、特にスティックが当たる部分が固くなってくれるのですが、最初はほんとに痛いです。スティックも握れなくなります。
みんなと合わせる本番中にこんな出来事が発生して練習できなくなったら、「スタジオ代、全部オマエ持ちな」と言われても仕方ありません。
先手を打って経験して、手のひらの防御力を上げておきましょう。
休憩も必要です
個人練習を十分に積んできた人であれば、しばらくすると違和感にも慣れ、おもしろさで心の中がいっぱいになってきているかもしれません。
耳も爆音に慣れてきているのではないでしょうか。
ここで質問です。
何時間でスタジオ予約しました?
1時間であれば、ぶっ通しもかまわないと思いますが、2時間以上の予約をしているのであれば、1時間に1回くらい休憩をはさんでください。
このリフレッシュは大きな作用をもたらしてくれます。
体力の回復はもちろんなのですが、1度セットから離れることにより新たな発見が発生することもあります。
それまでは楽しさのあまりに気づいていなかった、筋肉系(特に手首)の違和感、豆の破裂などの決定的なダメージが発生していたりした場合は、速やかにやめましょう。無理して練習してもろくなことはありません。
他にも、休憩中に今まで体験した事、気づいたことをまとめてみるのも面白いです。
運よくその部屋の中にホワイトボードでもあれば、そこに書き出してください。
頭の中で考えるよりも、目で見て確認したほうが、より鮮明に記憶に残ります。
練習終了
後半の練習も終わり、お片付けの時間です。
終了時刻10分前には作業を始めましょう。
大幅にセッティングを変えたのであれば、基本的な形に戻して、ゴミの掃除等々行ってください。
前述したように、セッティングをそのままに「はい、さようなら」という行為はNGです。
あなたが、スタジオに入った時に、セットが特殊な状態になっていたらどう思いますか?
そういうことです。
さて、個人でのスタジオ入りについてはここまでです。
個人練習でも得ることはたくさんあります。ましてや、ドラムという自分の好きなモノを初めて経験する人にとっては、得るものが大きかもしれませんね。
これを踏まえて、自宅などでの個人練習、みんなとの合わせるためのスタジオインに役立てていきましょう。
次は、これらの経験を生かした自宅での練習法です。
1. ドラム初心者が初めてスタジオ入り!バンドで合わせる前にどう練習すればよい?
2. ドラム初心者が初めてスタジオで個人練習!セッティングはどうする?
3. ドラム初心者が初めてスタジオで個人練習!どのように時間を使うべきか?(←今ココ)
4. スタジオ個人練と自宅練はセットで!バンドでの音合わせに活かそう!
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