世間はワールドカップの熱狂冷めやらぬ中、フィギュアスケート・グランプリシリーズのアサインが発表となりました。
2018-2019シーズンもスタートし、試合がますます楽しみになってくる時期になりましたね!
今回は、グランプリシリーズのアサインがどうやって決まるのか、そして今季の注目選手についても書いていこうと思います。
(ライター:myk)
グランプリシリーズはどんな大会?
ISU(国際スケート連盟)グランプリシリーズは、国際スケート連盟が承認するフィギュアスケートの国際大会。
アメリカ、ロシア、中国(今季はフィンランド)、日本、カナダ、フランスの6大会のシリーズ戦です。
選手1名につき最大2試合まで出場することができ、順位ごとにポイントが割り振られます。
そのポイントの上位6名の選手は、グランプリシリーズ全6戦終了後に開催される『グランプリファイナル』に出場することができる、というシステムの大会です。
フィギュアスケートのシーズンが始まると、秋ごろに「○○選手が××大会で優勝!」といったニュースを毎週のように目にすることがあるかと思いますが、それがグランプリシリーズです。
実際は、1試合あたり最大12人の小規模な大会で、グランプリファイナルの予選会といったような形になります(もちろんどんな大会であれ、結果を出すのはすごいことなんですけどね)。
アサインとは?アサインはどうやって決まる?
アサインとは、英語で「割り当てる」「あてがう」「与える」という意味。
ここでは、大会ごとの出場する選手の割り当てという意味になります。つまり、『グランプリシリーズのどの大会に誰が出場するか?』という事ですね。
では、アサインはどのようにして決まるのでしょうか?
各選手の試合数や出場資格については、要件を大まかにまとめると以下の通りになります。
(1)昨シーズンの世界選手権で1~6位の選手にはシード権が与えられ、くじ引きで決まった2大会に割り当てられる。
(2)昨シーズンの世界選手権で7~12位の選手には、2大会が保証される。
(3)上記(1)と(2)にあてはまらない選手で、ISU(国際スケート連盟)世界ランキング24位、また昨シーズンのベストスコアで*ミニマムスコアを満たした上位24位までの選手は、1大会が保証される。
(4)世界ジュニア選手権とジュニアグランプリファイナルのメダリストがシニアに参加する場合は、1大会が保証される。
(5)開催国枠として、自国選手は最大3人まで出場できる。ただし開催国がこの枠をすべて使わない場合は、(2)と(3)の選手で補充しなければならない。
(6)空いている枠には、開催国がシーズンベストスコア75位までの選手を選ぶことができる。
*ミニマムスコア...前年の世界選手権の優勝者の3/5のスコアもしくは、ISUの設定する最低技術点のいずれか
つまり、グランプリシリーズのアサインは選手個人の昨シーズンの成績と開催国の裁量によるところが大きい、ということになってきます。
なお、前年度世界選手権の1~3位、4~6位のシード選手は同じ大会に重ならないようにする、というルールも存在します。
2018-2019シーズンの注目選手は?
オリンピックが終わり、出場者の顔ぶれも大きく変わった今季のグランプリシリーズ。
注目は、やはりオリンピック金メダリストの羽生結弦選手・ロシアのザギトワ選手でしょう。
羽生選手・ザギトワ選手ともにフィンランド・ロシア大会に出場します。
4年に一度の大会で頂点を極めた2人の今シーズンの活躍には、更なる期待がかかりますね。
また、ジュニアからシニアに上がってくる選手では、男子は4回転ループに挑み続けるアメリカのクラスノジョン選手、女子は昨シーズンともにジュニアグランプリファイナルに出場したパネンコワ選手、サモデュロワ選手(ともにロシア)に注目です。
シニア・ジュニアとも最も勢いのあるロシア女子に更なる新風を起こすことができるのか、今季もロシア女子から目が離せませんね!
そして日本からは世界ジュニア選手権の銅メダリスト・山下真瑚選手とトリプルアクセルジャンパー・紀平梨花選手が参戦します。
シニアという新しいステージでどのような活躍をしてくれるのか、こちらも期待したいところです。
休養から復帰する選手もいます。
ロシア大会には何とグレイシー・ゴールド選手(アメリカ)の名前が!
久しぶりに演技をする姿が見られると思うと、フィギュアファンとしては嬉しくなりますね!
まとめ
グランプリシリーズのシステム、おわかりいただけましたか?
シーズン序盤の、注目度が高い大会だけにアサインが発表されると期待値が一気に高まりますね!
今季はルールが大きく改正される最初のシーズンでもあるので、そちらの方でも気になるところです。
夏はまだ始まったばかりですが、戦いの季節はきっとすぐにやってくるはず。
今はその時を楽しみに待ちましょう!
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