メジャーリーグ(以下、MLBと略します)でも、レギュラーシーズン終了後に、プレーオフが開催されますが、12球団のみの日本のプロ野球に比べて、MLBは30球団です。球団が多い分、プレーオフの仕組みも難しくなっているようです。
その複雑なMLBの2022年プレーオフの仕組みをわかりやすく解説してみようと思います。
(ライター: アール)
目次(タップでジャンプ)
MLBのリーグ構成について
それでは早速MLBでのプレーオフ制度の説明をしたいところですが、まずは、MLBのリーグ構成を把握しておきましょう。その方が理解が早くなります。
MLBでは
・アメリカンリーグに15球団
・ナショナルリーグに15球団
というように、2リーグに計30球団が所属しています。
さらに、各リーグ内で、5球団ずつに分けられます。
・東地区5球団
・中地区5球団
・西地区5球団
というように、本拠地が地理的に近い球団を5球団ずつ3地区にまとめています。
以下のような構成となっています。
地区 | チーム |
---|---|
東地区 | ボルチモア・オリオールズ |
ボストン・レッドソックス | |
ニューヨーク・ヤンキース | |
タンパベイ・レイズ | |
トロント・ブルージェイズ | |
中地区 | シカゴ・ホワイトソックス |
クリーブランド・インディアンス | |
デトロイト・タイガース | |
カンザスシティ・ロイヤルズ | |
ミネソタ・ツインズ | |
西地区 | ヒューストン・アストロズ |
ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム | |
オークランド・アスレチックス | |
シアトル・マリナーズ | |
テキサス・レンジャーズ |
地区 | チーム |
---|---|
東地区 | アトランタ・ブレーブス |
マイアミ・マーリンズ | |
ニューヨーク・メッツ | |
フィラデルフィア・フィリーズ | |
ワシントン・ナショナルズ | |
中地区 | シカゴ・カブス |
シンシナティ・レッズ | |
ミルウォーキー・ブルワーズ | |
ピッツバーグ・パイレーツ | |
セントルイス・カージナルス | |
西地区 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス |
コロラド・ロッキーズ | |
ロサンゼルス・ドジャース | |
サンディエゴ・パドレス | |
サンフランシスコ・ジャイアンツ |
レギュラーシーズンでは、各地区5球団でリーグ戦を行い地区優勝を争う事になります。
※おまけ情報:30球団の本拠地全部がアメリカ国内ではありません。1球団だけカナダが本拠地の球団があります(ブルージェイズ)。
MLBのプレーオフ(ポストシーズン)制度について
アメリカンリーグの地区優勝3チーム + 勝率が高かった上位3チーム。
ナショナルリーグの地区優勝3チーム + 勝率が高かった上位3チーム。
計12チームがトーナメント形式で争い最終的にMLB全体の優勝チームを決定します。
以下のようにプレーオフが実施されます。
現在のMLBのプレーオフは4ラウンド制になっています。
日本人になじみのある言い方をすれば、4回戦まであるトーナメント戦です。
1ラウンド(1回戦)
ワイルドカードゲームと呼ばれています。
各リーグごとに
・地区優勝できなかった球団の中で、勝率が高い3チームが出場
・地区優勝3チームのうち、勝率が一番低かったチームも出場
勝負は3試合制です。2試合先取で2ラウンド目に進めます。
2ラウンド(2回戦)
ディビジョンシリーズ(地区シリーズ)と呼ばれます。
各地区の優勝チーム(勝率上位2チーム)とワイルドカードゲームではい上がってきた2チームの計8チームで、3ラウンド目への昇格をかけて争います。
5戦3勝制で、先に3勝した方が勝ちとなり、各リーグ2チームが次ラウンドへ駒を進めます。
3ラウンド目(3回戦)
リーグチャンピオンシップ(リーグ優勝決定シリーズ)と呼ばれます。
その名の通り、
ディビジョンシリーズを勝ち上がった2チームが対戦し、各リーグの優勝をかけて争います。
7戦4勝制。先に4勝した方がリーグ優勝チームとなり、4ラウンド目に進みます。
4ラウンド目(4回戦)
ワールドシリーズと呼ばれます。MLBの王座をかけて対戦します。
アメリカ国内(カナダも含まれていますが)リーグなのにもかかわらずワールドシリーズと呼ばれていて、若干腑に落ちない気がしますが、世界中から優秀なプレーヤーがMLBに集まって来ますので、MLB優勝チーム=実質世界一とは言えるでしょう。
ワールドシリーズでは、
アメリカンリーグの優勝チームとナショナルリーグの優勝チームが対戦します。
7戦4勝制で、先に4勝したチームが、MLBチャンピオンとなります。
MLB程の巨大なリーグになると、プレーオフも複雑になり、試合数もかなり多いです。
レギュラーシーズン終了後にもかかわらず、優勝するまで理論上最大53試合かかる計算です。
さすがアメリカ、プレーオフまでビッグですね(笑)。
今年はどのチームが優勝するか?楽しみですね!
【関連記事】
⇒世界最速ピッチャーは?日本と世界の球速ランキング!【2022年版】
⇒【2022年最新】始球式の最速記録ランキング!日本とMLBそれぞれの最速始球式!