ネット上や若者の間で、語尾に『ンゴ』をつける会話が時々見受けられます。
例えば以下のような感じです。
・あそこのケーキおいしかったンゴ
このような表現を知らない人にしてみれば一体何をいってるの?
と、ポカーンとなってしまうかもしれませんね。
そんな『ンゴ』の由来から、現在での使われ方までわかりやすく説明してみようと思います。
目次(タップでジャンプ)
『ンゴ』の由来について
そもそも語尾を変えるという言葉遊びみたいなことをやったことがある人は多いのではないでしょうか?
例えば、赤ちゃんのモノマネで、語尾に『~でちゅ』『~ばぶ』と付けてみたり。
『ンゴ』もある意味、そういう感じかもしれませんね。
さて、それでは本題なのですが、『ンゴ』が使われるようになったキッカケは2008年にさかのぼります。
当時、プロ野球の楽天イーグルスに所属していた『ドミンゴ・グスマン投手』がこの記事の主役です。
2008年のプロ野球開幕戦、楽天は2点リードで9回裏を迎えました。
ここでドミンゴ投手はマウンドに上がり、9回を抑えれば楽天の勝利という場面でした。
しかしながら、ドミンゴ投手は、ひとつもアウトを取ることができず逆転サヨナラ3ランホームランを打たれて負けてしまいました。
このような不甲斐ない結果に、嘲笑混じりに『ドミンゴwwwww』という言葉がネット上であふれました。
さらに、翌日では同じく楽天の小倉(オグラ)投手が登板。1アウトも取れず炎上してしまいました。
そして、昨日の『ドミンゴwwwww』の印象が強かったのか、今度は『オグラwwww』ではなく、『オグンゴwwww』という言葉がネット上で溢れかえりました。
これが、『ドミンゴ』の省略系である『ンゴ』が使われた瞬間でした。オグラ投手が炎上したから『オグンゴ』となったのです。
さらにさらに翌日、同じように楽天がリードして迎えた9回裏にドミンゴ投手が登板。またもや逆転されて負けてしまう始末。
これで、投手として不甲斐ないピッチングをして炎上してしまった状態を示す代名詞として『ンゴ』が使われることが、さらに広まってしまい定着することとなりました。
このように、当初は、プロ野球で使われる言葉でした。
炎上したピッチャーなどに対して、『投手名+ンゴwwww』とネット上に書き込む形で「何やってんだよ!」「もっと頑張れ!!」という意味合いも含めて使われていたのでしょう。
広がる『ンゴ』の使われ方
言葉は生き物と良く言われています。
当初は野球に使われていた『ンゴ』もまるで生き物のように、その使われ方が変わっていきました。
前述したように、当初は、炎上した投手に使われていた『ンゴ』ですが、徐々に野球以外の場面でも使われるようになっていきました。
どのような場面で使われるかと言うと、基本的には、「何か失敗した時」「やらかしてしまった時」等によく使われているようです。
・昨日の試合で負けたンゴ
という感じです。
ですが、『ンゴ』という響きが、若干かわいい感じがするのか、このルールにのっとらず『ンゴ』を使うことが流行っていると昨年2017年に話題になりました。
2017年8月27日TBS系で放送されたTV番組『櫻井・有吉THE夜会』では、女子大生の間で流行っている言葉として、なんと『ンゴ』が紹介されていました。
つまり、何か失敗した時でなくとも、
・今日もがんばるンゴ!
というようにごく普通の会話の語尾に『ンゴ』をつけるのが流行っているとのことです。
つまり、特に意味はないけど、『ンゴ』という語尾の響きが面白いから使っているという感じですね。
まとめ
世の中には、『ンゴ』のような使われ方をする言葉がたくさんあります。
その中でも、響きが良い、面白いという事で、『ンゴ』は世間に幅広く広まっていったのだと思います。
しかし、まさか野球の投手の炎上から生まれた言葉が、こんな風に女子大生に使われなんて、2008年当時は思いもしなかったことでしょう。
また、同じプロ野球から出た言葉で、同じように投手が炎上した事がきっかけに生まれた言葉が他にもあります。
例えば『藤川川球児児』。
なんだこれ?と思う方も多いでしょう。
これについても当ブログではまとめていますので、よろしければ合わせてお読みくださいませ。
⇒藤川川球児児とは?どんな意味なのかわかりやすく解説!
最後までお読み頂きありがとうございました。