どうでした?1曲止まらずに演奏できました?
「できたぞ」という方、「できないよう」と悔やんでいる方。どちらでも大丈夫です。後者の方は、もしかすると今回にヒントが隠れているかもしれませんので、ちょっと休憩しませんか?
それでは講座の開始です。
(ライター: Taka)
目次(タップでジャンプ)
1.曲を詳細まで細かく聴く
1曲通せたところで、その段階は下書きでしかありません。これに肉をつけ、色を塗って作品を完成させましょう。といっても、そんなに難しいものでもありません。
ここまで練習していると、どの楽器がどのような音を出すのか理解できたと思います。
再度、課題曲を聴いてみてください。おそらく、1番最初に聴いた時とは違う聴き方をしていませんか?
自分でドラムを演奏している情景を思いながら、叩き方をイメージしつつ、ここでこれを叩くと理解しながら聞いていませんか?
こうなると、すでにあなたはドラマーと名乗ってもいいかもしれません(←甘い?)。
前置きはこれくらいにして、どうでしょう。色々な小さな気づきがありませんでした?
フィルの修正はもちろんと思いますが、Bメロの最中(歌詞としては「色あせながら」のあたり)で、ハイハットが通常テンポにプラスして1回余計だったり、各所にスプラッシュが混じりこんでいたり。
こういうところを研究しつつ、原曲に近づけます。極端な話、楽譜を見てもいいでしょう。そちらには正解が載ってますので。
しかし、私はあまり楽譜をお勧めしません。なぜなら、やっぱり自分の耳で聴き、分析していくことが上達への一歩となり、耳の訓練ともなります。
2.ニュアンスをつかむ
突然話は変わりますが、みなさんスティックをどうやって握っていました?私が今まで教えてきた中で、様々な持ち方がありましたので、基本を少々話します。
持ち方には大きく分けて二通りあります。マッチドグリップといって、握るような持ち方と、レギュラーグリップという箸を持つような持ち方です。おそらくほとんどの方が、両手とも前者ではないでしょうか。
なぜ今頃こんなことを言うのかというと、ニュアンスを作るという部分で、正しいスティックの持ち方が非常に重要となってきます。そこで、次です。
3.正しいスティックの持ち方
すでに癖のついている方もいるかもしれません。しかし、練習量が相当あったぞという方は、これからの記述を参考として覚えて、支障のない範囲で取り入れてください。
人体の骨格は人それぞれですので、微妙に持ち方が変わっていきます。これから話すのは基礎中の基礎です。
正しいマッチドグリップは、まず親指と人差し指でスティックをつまみます。そして、残りの指を軽く添えます。ここ、注意です。握りません。添えるのです。
結構不安定かと思います。今は1音1音を全力で気を遣いながら叩いていると思いますが、最終的なドラムの境地は脱力です。いかに力を抜いて叩けるか。それに、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、ドラムの打面から跳ね返るあの感覚。それを上手に使うことによって、叩くテクニックがあったりします。
握った後、フォームとしては両手が八の字になるように構えます。このフォームになるためには手首の内側が床に向かなければできません。常にこの八の字は意識しておいてください。
これらについて、忘れていたから今書いたというわけではありません。「ニュアンス」というものを導き出すのにどうしても必要な訓練だったのです。
ニュアンスを出すためには音の大小が関わってきます。大きい音を出せる人は、小さい音を出せますが、小さい音しか出せない人は、大きい音を出せません。
今までは、無駄な力を入れ、大きなぎこちないフォームで叩き、とても苦労していたかと思いますが、それは全てここに繋がります。大を小に収束することにより、効率の良いドラムミングを行ってください。
ここまでくると、今までの初心者のようではなく、ある程度、基本ビートは叩けているものと仮定して書いています。しかし、まだの人は、焦らずにのんびりやってください。ステップを踏んではいますが、私の講座、難しいことをやってませんので、途中から読み始めても何かしらヒントがあるかもしれません。
さて、次回はドラミングを魅せるコツ『第5回 基礎練習法3: 演奏が上手に聴こえるコツ!』をご用意しています。皆さまお楽しみに。
【ドラム初心者講座】
第1回:ゼロから始めるドラム超初心者講座!
第2回:ドラムという楽器の構成について
第3回:基礎練習法1: まずは楽しむ!
第4回:基礎練習法2: 細かい音を追求する!
第5回:基礎練習法3: 演奏が上手に聴こえるコツ!
第6回:総まとめ: これからのドラマーの皆さんへメッセージ!
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