L'Arc〜en〜Ciel(以下、ラルクとします)のリーダーにしてベーシスト。数多くの作曲も手がけています。

美しいメロディーラインのその曲は、数々のヒットを生みラルクを一大ロックバンドへ導きました。

そんなtetsuの特徴とプレイスタイルを書いていこうと思います。

(ライター: Taka)

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ベースラインを生かした曲の数々

ラルクが出てくるまでの日本のロックバンドでベースというと、コード進行で演奏が進み、延々8ビートを同じ音で刻むという曲が主流でした。

極端に言うと、初心者ベーシストでも、初心者コピーバンドでやりやすい「BOOWY」や「ブルーハーツ」の曲をチョイスすると1曲できれば、音が違うだけで何曲もできてしまうという具合です。みんなベースというものを軽く見ていました。

しかし、ラルクの曲をやってみると「ベースは大事」と言うことが実感できると思います。
ラルクの曲におけるベースは、屋台骨を支えるリズム隊としての役割だけでなく、主役として前面に主張してきます。

同じ音だけを延々同じリズムで刻むだけでなく、曲に低音での表情を持たせ、ノリのいい曲であればドライブ感を表現し、なくてはならない存在です。

作曲家としてのセンスが、このベースラインの作成にも大きく影響しているのでしょう。

tetsuのプレイスタイル

前述で述べたとおり、当時のバンドのベースというものの概念をいい意味で壊してくれたプレイスタイルです。

ちょっとベースをやっている人が、友人などに「何か弾いてよ」と言われても、永遠に8ビートを刻むだけ(上級者になればスラップなど、見せる方法はありますが)の地味なものになり、聞いてる友人達も「ふ~ん」くらいで終わります。しかし、ラルクの曲であれば、ベースが主軸を担う曲も多くあり、ギターよりも目立つ曲が数多くあります。

本来のバンド音楽というものは、ベース・ドラムのリズム隊の上にギター・ボーカルといった要素が乗っかるものです。ギターがちょっとミスったり、ボーカルが歌詞を間違えたところで、曲の演奏は突っ走ることはできますが、リズム隊が崩れた楽曲はその後修正が効かず、最悪演奏ストップにもなりかねません。

それほど重要な部分を、単純な音の連続だけでなくメロディーラインまでつけて演奏することになります。非常に難しいです。

Tetsuの特徴としてグリスの多様も目立ちます。これは速いテンポであれば、タメや疾走感を表現するのに有効な手段です。遅いテンポであっても、グリスによる演出により、より重厚なタメを作ることができ自然な心地よさを生み出します。

最後に、日本のヴィジュアルロックには珍しく、指弾きも行います。おそらくこれは曲の雰囲気により使い分けているのだと思います。アップテンポの曲でも、雰囲気がやさしい雰囲気が欲しいのであれば指弾きを行っています。

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自分のベーシストの力を1ランクあげてくれるTetsuの演奏

単純な同じ音を延々刻むのであれば、少し練習すれば誰でもできます。ベースの基本中の基本はこれです。

しかし、ラルクの曲をコピーしようとすると、この基本にプラスαが必要になってきます。基本テクニックとなる、ハンマリング・プリング・グリスなどもそうですが、複雑な運指、音楽の雰囲気の演出と言う役割が、ラルクの曲をコピーするベーシストには必要なスキルとなってきます。

難しいですが、これを手に入れたときには、あなたのベーシストのレベルが1段階も2段階もアップすることは間違いありませんので、ぜひ楽しみながら演奏をしてみてください。

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