英語力ゼロの状態から海外のグローバル企業で働けるようになった僕の実体験から、
- 英語の音読をしまくる事で具体的にどんな効果が得られるのか?
- 英語は音読だけでいいのか?
についてお話ししてみようと思います。
音読は、英語の勉強方法としてかなりポピュラーになったと思います。ひと昔前は、音読は『小学校の国語でやるもの』『高齢者が脳トレ代わりにやるもの』みたいに僕個人は思っていましたからね。
そんな僕は、急に仕事で英語が必要になり、かなり焦りました。で、色々英語の勉強方法を調べて、英語の勉強としての『音読』は効果が高いと知りました。とはいえ半信半疑だったんですよね。
でも、評判はかなり良い感じだったので『音読だけ』で英語の勉強を始めたんです。まずは、その結果からお話ししたいと思います。
(Autho: ナナセ)
音読した結果どうなったのか?
まず、前提としてお知らせしておきたいのは勉強時間です。僕は最初の半年は、ほぼ毎日最低2時間以上は音読に費やすようにしていました。半年過ぎてからも、毎日最低1時間以上は音読していました。大変と思うかもしれませんが、一度習慣化してしまうとそうでもないです。逆に、音読しないと気持ち悪くなります(笑)。
どうやって、毎日音読を継続するか?については、また別の話になってきますので、ひとまずここでは、2年間音読を続けた結果をお伝えしたいと思います。
これが、2年間音読を続けた結果です。
- 【TOEIC】200点から780点になった
- 【リスニング&リーディング】簡単な英語なら瞬間的に理解できるようになった
- 【ライティング&スピーキング】時間をかければ自分の言いたい事が大体表現できるレベルになった
(※ここでいうTOEICはリスニング&リーディング試験の事です)
一言でいえば『効果は抜群だった!』です。
世間的には半年でTOEIC200点から800点になった!なんていう華々しい結果を取得される方もいるようですが、おそらくこれは、本当の天才か、もしくはTOEICに特化して毎日かなりの時間勉強をした方ではないかな?と個人的には思います。TOEIC高得点取得のためのテクニックもありますしね。
何が言いたいかと言いますと、TOEIC高得点保持者でも、例えば900点越えでも英語を話せないという人はいっぱいいます。
それと比べると、僕の場合、2年でTOEIC200点⇒780点程度でしたが、実用的に使える英語力、英会話力を身に着け始めた頃でした。 音読により英語の総合力をバランス良く伸ばせたと言えると思います。つたないながらも英会話ができるようになっていましたから。
このように、音読は、英語の4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)をバランス良く伸ばす事ができます。これにより、仕事で英語を使ったり、英会話をするといった、英語の運用能力を上げる事が出来るようになるのです。実際、僕はこの時すでに仕事で英語を活用していました。
英語は音読だけでいい?
音読で効果は抜群だったとお伝えしました。では、『英語は音読だけでいいのか?』という質問に答えると、僕なら
- 正しく効果の出る方法で音読をすれば『YES』
と答えます。
何故なら、音読とは『ただ単に英語のテキストを声を出して読む』だけでは全く意味がないからです。それくらいは当たり前だよ。わかってるよ。と思っている人は多いでしょうが、音読の『正しく効果の出る方法』を分かっている人は少ないかもしれません。
正しく効果の出る音読方法とは?
日本語で小説を読むときは、その物語をイメージしながら読んでいると思います。小説を読んで泣いた経験はありませんか?僕はあります。それくらい感情移入して小説を読んでいたからです。
音読をするときは、それくらい物語をイメージして感情移入するべきだと僕は考えています。何故なら、強い感情やイメージを伴った記憶は覚えやすく忘れにくくなるからです。つまり、音読した文章の内容や発音は、その時の感情やイメージと結びついて忘れにくくなります。そしてすぐに引き出せるようになります。
とはいえ、かなりインパクトのある感情やイメージじゃないと、たった1回の音読では記憶に定着しないので、何回も同じ文章を音読する必要があります。これは、面倒くさいですが、するしかありません。ひとつの文章につき、50~100回位は音読するのが一般的なようですし、僕もそうしてきました。
それと、物語のイメージの仕方も、慣れるまでは大変かもしれません。何故なら
- 物語をイメージするためには、そもそも文章の意味・内容を理解していないといけない
- 文章の意味・内容を理解するためには、文法・英単語を理解していないといけない
これらを理解していないといけない。
つまり、音読する前には、物語をイメージする前の準備作業として、英語文章の読解が必要です。その文章で使われている、構文・文法・英単語が分からなければ調べつつ進めないといけません。わからない文法のお勉強と、英単語の暗記もこのタイミングでしなくちゃいけないという事ですね。
最初は、この作業が一番ツラク、挫折の原因になる事が多いように思います。だからこそ、最初に音読をする教材は、中学1年生レベルの簡単な文章からスタートするべきだと思います。僕は、一番最初は、以下の音読教材を使いました。
最初は、英語の文章を見ていきなりイメージを思い浮かべのではなく、以下のようにすれば大丈夫です
これを同じ文章で何十回とやっていると、いつの間にか、似たような文章であれば、無意識のうちに
というのが出来るようになります。こういう状態になると、瞬間的に英語の意味が分かるようになります。いろんなタイプの文章でこれが出来るようになると、英語長文をスラスラ読めるようになりますし、英会話もスムーズに出来るようになります。
まさに、音読のポイントはコレだと僕は思っています。英語を聞くだけ・見るだけで、無意識のうちに自動的にイメージを得る事ができる。これが、英語脳の正体ではないかと思います。
音読の効果はスゴイ!
今まで説明したように、ただ単に『音読』といっても、実のところ、やるべき事はいっぱいあるんですね。しかも、そのやるべき事が『音読』というひとつの勉強方法にギュッと凝縮されている。だからこそ、スゴイ効果が出るんだと思います。
例えばやるべき事とその効果はこんな感じです。
- 音読前の準備作業としての文法と英単語学習による英文理解力アップ!
- 音読する際の発音学習により発音能力アップ!
- 文章を目で見て意味をイメージする事によるリーディング力アップ!
- 文章を音声で聞いて意味をイメージする事によるリスニング力アップ!
これだけじゃなくて、意味が無意識のうちにイメージができるくらい音読した文章は、スピーキングでもスラスラ出てくるようになります。つまり、音読すればするほど、スピーキング力アップ・ライティング力アップにつながります。
このようにバランス良く、英語の能力を伸ばす事ができますので『英語は音読だけでイイ!』と言えると思います。
まとめ
音読で得られる効果がスゴすぎるため、音読だけでいい!という話をさせていただきました。
ただ、正直なところ、英文法や英単語は、別々にまとまった時間を取って勉強をして覚えてしまっても良いと思います。そうする事で、後々の音読の効率が上がります。
また、英語レベルが中級くらいに達したら、スピーキングやライティング能力向上のために、外国人と英会話をはじめたり、瞬間英作文といった学習法を使った方が良いとも思います。
いずれにせよ、音読は素晴らしい勉強法ですので、是非とも始めてください! or 続けて下さいね!必ず良い結果が待っています。
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