オリンピックや世界陸上では、多くの競技が存在しますが、その中でも、花形競技といえば『男子100m走』でしょう!!

何故なら、男子100mの頂点に立つ者こそが、『人類最速の男』の称号を得ることができるからです。

本記事では、『人類最速の男』『日本最速の男』、男子100mの『世界ランキング』『日本ランキング』について紹介させて頂きます。

それでは、早速、人類最速の男は誰でしょうか?

(Author: アール)【2017年9月28日更新】

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人類最速の男は?100m走の世界記録は?

まず100m走の世界最速を記録した動画をご覧ください。15秒程の短い動画です。

世界最速の走り(youtube)

この動画は、2009年8月16日、ドイツのベルリンで開催された第12回世界陸上競技選手権大会での、男子100m決勝の模様です。

この大会で、ジャマイカの陸上競技短距離選手『ウサイン・ボルト』が、世界新記録を更新!
記録は、9秒58でした!

ここで、ボルト選手の簡単なプロフィールです。

名前:ウサイン・セント・レオ・ボルト(フルネーム)
愛称:ライトニング・ボルト
生年月日:1986年8月21日(31歳)
身長:196cm
体重:93.9kg

注目すべきは196cmという身長です。
一般的に190cmを超えるような長身の選手だと、スタート直後の加速が鈍くなるため、100mのような短距離走だと不利になると言われております。ですが、ボルトは、最高速に達した時点で2m75cmという他選手を大きく上回る歩幅で走り、中盤からは他者を寄せ付けない圧倒的な速さで走り抜けることを可能としています。

さて、それでは、ボルト以外の選手の記録はどうなのでしょうか?

男子100mの世界ランキング

順位 タイム 日付 名前 所属
1 9秒58 2009年
8月16日
ウサイン・
ボルト
ジャマイカ
2 9秒69 2009年
9月20日
タイソン・
ゲイ
アメリカ
2012年
8月23日
ヨハン・
ブレーク
ジャマイカ
4 9秒72 2008年
9月2日
アサファ・
パウエル
ジャマイカ
5 9秒74 2015年
5月15日
ジャスティン・
ガトリン
アメリカ
6 9秒78 2010年
8月29日
ネスタ・
カーター
ジャマイカ
7 9秒79 1999年
6月16日
モーリス・
グリーン
アメリカ
8 9秒80 2011年
6月4日
スティーブ・
マリングス
ジャマイカ
9 9秒82 2014年
6月21日
リチャード・
トンプソン
トリニダード・
ドバゴ
2017年
6月7日
クリスチャン・
コールマン
アメリカ
10 9秒84 1996年
7月29日
ドノバン・
ベイリー
カナダ
1999年
8月22日
ブルニー・
スリン
カナダ
2015年
6月25日
トレイボン・
ブロメル
アメリカ

このランキングは、国際陸上競技連盟(IAAF)のWebサイト上で掲載されている記録を基に作成しました。このWebサイトでは、10秒1以上の記録を出した全ての選手が掲載されています。
気になる方は下のリンクをご覧になってくださいませ。
http://www.iaaf.org/records/toplists/sprints/100-metres/outdoor/men/senior

さて、10位までの世界ランキングですが、
残念ながら日本人の名前はありませんね。
というか...

黒人選手しかいません。

実は、100mを9秒台で走った「黒人以外の選手」はいるにはいるのですが、ほんのわずかです。9秒台の記録を持つ選手全体の5%にすぎません。

何故、黒人選手は100mなどの短距離でこんなにも圧倒的な強さを発揮しているのでしょうか?

その理由は別記事でまとめております。また、黒人以外の選手の100mランキングも別記事でまとめていますので、よろしければ合わせてごらんください。
100m 9秒台を出した黒人以外の選手は?ランキング形式でご紹介!
なぜ黒人選手が速いのか?なぜジャマイカ選手が圧倒的に強いのか?

それでは次に、100mの日本ランキングです。

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男子100mの日本ランキング

順位 タイム 日付 名前 世界順位
1 9秒98 2017年
9月9日
桐生祥秀 99位
2 10秒00 1998年
12月13日
伊東浩司 127位
2017年
9月24日
山縣亮太
4 10秒02 2001年
7月13日
朝原宣治 156位
5 10秒03 2003年
5月5日
末續慎吾 169位
6 10秒05 2017年
6月24日
サニブラウン・
ハキーム
200位
7 10秒07 2009年
6月28日
江里口匡史 238位
2017年
9月9日
多田修平
8 10秒08 2017年
6月4日
飯塚翔太 267位
2017年
6月23日
ケンブリッジ・
飛鳥
11 10秒09 2009年
6月27日
塚原直貴 288位
2015年
5月11日
高瀬慧

日本人のトップは桐生祥秀の9秒98。2017年9月に10秒の壁を初めて突破しました!

ですが、これは、世界で見れば99位という記録。

どう頑張っても黒人選手にはかなわないはずです。
くやしいですが、やはりDNAの差なのでしょう。

このランキングを眺めてみると、桐生選手が9秒98を出すまで、17年もの間10秒00という記録が破られていませんでした。そして0.1秒刻みで記録が集中しています。

10秒を境にこれだけ記録が集中するということは、日本人の100mの限界がこの辺りという事が言えそうです。

が、しかし、桐生選手が10秒を切った今、それに続く有望な選手も多く。9秒98という記録をさらに破る光景も近々みられるかもしれません!

それでは、そんな有望な選手達を紹介させていただきます。

桐生祥秀にせまる有望な日本人選手達!

ここ最近、日本男子100mはかなりの盛り上がりを見せています!桐生選手以外にも、9秒台を出せる可能性を秘めた選手が多く現れてきたからです!

その中でも、多田修平選手ケンブリッジ飛鳥選手山縣亮太選手サニブラウン・ハキーム選手の期待が高いでしょう!

多田選手は2017年6月、追い風4.5mのため参考記録となりましたが、『9秒94』をマークしました!

ケンブリッジ飛鳥選手も、2017年4月、追い風5.1mの参考記録ですが、『9秒98』を出しています!

山縣選手は、2017年9月に10秒00を記録!9秒台への王手をかけました!

サニブラウン選手もつい最近10秒05を記録しました。まだ18歳ですので、これからの伸びが大いに期待できます!!

まとめ

追い風の影響は、体格や走力によって異なりますが、一般的に、トップレベルの選手たちであれば、追い風1m/sにつき、0.1秒くらいタイムが良くなるという話を聞いたことがあります。だからこそ、追い風が2.0m/sを超えた時の記録は非公認記録となります。

そういう意味では、桐生選手の9秒98は、追い風1.8mという、公認記録と認められるギリギリの状況下で記録されたもので、運にも恵まれたとも言えるでしょう。

つまり、日々の努力・持って生まれた才能・運の全てが揃って17年ぶりの記録更新、9秒台の達成を成し遂げる事ができたのでしょう!

そして、今の日本では、面白い事に、運をたぐりよせれば、今にでも9秒台を出せる選手が複数人いるのです!

さらなる記録更新がいつになるか?!楽しみですね!!

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