ジュニア女子のエース・紀平梨花選手がジュニアからシニアに転向することを発表しました。

そこで、今回はジュニアとシニアで何が変わってくるのか?シニアでいられる条件など、フィギュアスケートにおけるジュニアとシニアの違いについて詳しく書いていこうと思います!

(ライター:myk)

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フィギュアスケートのクラス(国際大会の場合)

フィギュアスケートにはシニア・ジュニア・ノービス(A・B)の3つのクラスが存在します。

年齢の区分は以下の通りです。

シニア

ISU主催の選手権(世界ジュニアを除く)、オリンピックは15歳以上(前年の7月1日時点)。

その他のシニアクラスの競技会は15歳以上(大会直前の7月1日時点)。

ジュニア

13歳以上、シングルは19歳まで。ペア・アイスダンスの男子は20歳まで(大会直前の7月1日時点)

ノービス(A・B)

10歳以上、14歳まで(大会直前の7月1日時点)

シニア転向の条件

シーズン最終日の6月30日時点で15歳以上18歳以下の選手は、シニア・ジュニアのいずれかを選択することができます。

ジュニアからシニアへの移行に関しては、それぞれの選手の成績や意思などによって決定されます。

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ルールの違い

コレオシークエンスの有無

シニアではフリープログラムにのみ行われるコレオシークエンスがジュニアにはありません。

フリーのエレメンツ数

フリーのエレメンツ(要素)の数も異なっています。

男子 女子
シニア 13 12
ジュニア 12 11

ジャンプに関するルール

シニアとジュニアの一番の違いがジャンプに関するルールです。

ジュニアは、ショートで4回転を跳べない(女子の場合はトリプルアクセルも)という決まりがあります。

また、シーズンにより異なる規定のジャンプが存在し、3ルッツを単独にしなければならない(2017ー2018シーズン)などがあります。

演技時間

シニアとジュニアでは、フリーの演技時間が変わってきます。

男子 女子
シニア 4分30秒±10秒 4分±10秒
ジュニア 4分±10秒 3分30秒±10秒

(2018ー2019シーズンより、シニア男子の演技時間が4分(±10秒)、ジュニア男子は3分半(±10秒)に変更になります)

なお、ショートの演技時間はジュニア、シニア共通で2分40秒±10秒です。

有名選手の場合

有名選手は過去にどのような道のりをたどってジュニア ⇒ シニアに転向したのでしょうか?

羽生結弦選手と浅田真央さんを例にとって、その道筋を追っていこうと思います。

羽生結弦

2008-2009シーズンにノービスからジュニアに上がった羽生選手。

全日本ジュニア選手権優勝を経て初出場した全日本選手権では最年少ながら8位に入り、世界ジュニア選手権でも最年少ながら12位に入りました。

続く2009-2010シーズン、ジュニアグランプリシリーズのトルン杯、クロアチア杯で2戦とも優勝、更にジュニアグランプリファイナルでは総合優勝を果たしました。

国内の全日本ジュニア選手権では2連覇を達成、全日本選手権ではショート13位からフリーで大きく追い上げ、総合6位に入りました。

世界ジュニア選手権ではフリーで自己ベストを大幅に更新し優勝、日本男子としては初の中学生で、4人目の世界ジュニア優勝者となりました。

そして翌2010-2011シーズンにシニアに転向。

数々の世界記録を更新、オリンピック2連覇を果たすなど周知のとおり大きな活躍を見せています。

浅田真央

2001-2002シーズン(ノービス時代)、特例で出場した全日本選手権で不完全ながら3フリップー3ループー3トウループのコンビネーションジャンプを跳び「天才少女」と呼ばれた浅田真央。

2004-2005シーズンにジュニアに上がると、出場したジュニアグランプリ3戦すべてで優勝、ジュニアグランプリファイナルではトリプルアクセルに成功、総合優勝を果たしました。

国内の大会でも全日本ジュニア選手権で優勝、続く全日本選手権でも2位を獲得。

世界ジュニア選手権では初出場初優勝を達成しました。

2005-2006シーズンにシニアに転向、初出場のグランプリファイナルで世界女王のイリーナ・スルツカヤ(ロシア)を破っていきなり優勝を果たしたことはメディアでも大きく報道されましたね。

その後も次々と実績を積み、2017年4月10日に現役引退を表明。

息の長い活躍を見せ、多くの人から愛されるスケーターとなりました。

まとめ

以上のことから、シニアとジュニアでは明確な違いがあることがおわかりいただけたかと思います。

来シーズンからは大幅なルール改正があり、選手を取り巻く状況も変わってきます。

ジュニアからシニアに上がる選手がどんな活躍を見せてくれるのか、また新しくジュニアに上がってくる選手にも注目したいですね。

次のシーズン開始まであと少し。

競技会が始まるのを楽しみに待ちましょう!

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