自宅にドラムを持っていなくて、イメージでいつも練習しているけれども、「バンドを組まないか」と誘われた。生のドラムになんか触ったこともないのに・・・
不安になる気持ちはわかります。
現実として、頭の中で描いていたプレイと、いざ生のドラムセットに座って叩くときの感覚は大きく違います。
そこで今回の議題は「初めてスタジオ入り」として、こんな問題に直面している方にアドバイスできればと考えています。
ドラムを持っている人でも参考となる記事と思いますので、ぜひお読みいただき、お役に立てていただければと思います。
(ライター: Taka)
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話を始める前に・・・
これから具体的な部分に触れていくのですが、自分でドラムセットを持っている(または常に触れるこのできる環境にある)人と、触れる機会がスタジオだけという人で、すでに大きな差が生まれてしまいます。
ちょっとした豆知識を入れたりしていますので、体験済みの方も初心に戻り、一読することをおすすめします。新たな発見があるかもしれませんよ。
生のドラムセットを触れる必要性
家でコツコツと基礎練習を行い、メトロノーム君と友達になって安定したリズム感を掴んだとしても、本物のドラムセットを叩くのとは感覚が全く違います。
そのためにも、「ドラムセットに触れる」という意味も含めて、みんなで合わせる前に1人で個人練習としてスタジオへ入って練習する必要があります。
生のドラムでプレイする
前述した通り、実際に生のドラムセットでのプレイは、イメージでのトレーニングと大きな違いがあります。
イメージの中ではうまく叩けている、タム回しもできていると思っていても、セットに座るとできない事が多々あります。
ドラムを叩いた時のスティックの跳ね返り(リバウンド)、各打面との距離感。これは実際にセットに座らないとわからないことですし、この感覚の違いが、自分の行ってきた基本フォームを崩すことになるかもしれません。
イメージの中で叩くのはあくまで練習。本番はセットを叩くことになります。セットの生の感覚を覚えることが目的です。
イメージの練習は必要ない?
こう考えるとイメージでの練習が必要ないように思われますが、そうではありません。セットを持っていないのであれば、なおさら必要となります。
私自身もこのイメージでの練習に重点を置いていました。(セットは持っていました)
時間を問わず、練習できるというのがこの練習の最大の利点です。
私がよくやっていた方法は、後ろで音楽を流し、全身を鏡などに映しながら、自分のフォームを見て曲に合わせて叩いているマネ事をする。いわゆるエアドラムの本格バージョン的なことを行いました。
スコアを少々見ることもありますが、ほぼ全て後ろで流している音楽をよく聞きながら、「ここでこのタムからこちらのタムに移動していくのかな?」と考えながら練習していきます。
どうしてもわからない時はスコアを確認したり、運が良ければyoutubeなどの動画サイトに動画が存在するかもしれませんので、それで確認していきます。
しかし、これには大きな欠点が存在します。確かにイメージと体の動き(タム回しなど)は作れるのですが、いざ実際にドラムセットを同じ要領で叩こうとすると、微妙に打面の距離感に違いが出ることがあります。
自分がイメージで描いていたセットの配置が、物理的にセットすることができず、打面が遠くなったり、近くなったりします。これが発生すると、演奏に支障が出ることがあります。
例を挙げると、エアドラムだけでの練習でタムを回す(高い音から低い音へ2回ずつ叩くみたいなフレーズ)練習をしていた場合、実際のセットに座って同じように叩いた時に、タムのフレームを叩いてしまう事があります。
特に経験の浅い人が演奏する高速テンポの曲の場合、発生しやすいです。
しかしこの問題は、何回か本物のドラムセットを叩いていくうちに、修正された距離感が体に染みこんでくるため、自然と解消されていきます。
この問題点よりも、エアドラムの練習で培われた一曲を通して叩ける体力、体で覚えるフレーズ。これらの方が重要ですので、エアドラムの練習は必要と考えます。
初めてのスタジオ予約
スタジオでの練習、特に生のドラムに触れるということが重要なことはお分かりいただけましたでしょうか。
イメージでの練習と、スタジオで生のドラムでの練習の両方を行っていくと、上達のスピードもグッと上がると思いますので、日々コツコツと練習しましょう。
「さて、実際にスタジオを予約したいのだけれどもどこがいいの?」
このような質問をもらうことがあります。
ライブハウスでの練習は避けましょう
数あるスタジオの中で、どこが良くて、どこが悪いということは一概に言えません。バンド仲間などの情報を頼りに、好きなところを選んでください。
しかし、1つだけ避けるべき場所があります。
ライブハウスを練習用で開放しているところです。
ライブ前の練習であれば、リハーサルを含めた練習ができますので重宝しますが、個人練習や初めての人はやめたほうがいいと考えます。
理由は、大きすぎて落ち着きません(笑
いや、冗談抜きで、本当のところです。加えて、その店のマスターが見学に来る可能性も大です。腕は初心者、初めてのドラムセット。これに音楽関係者の目があっては、緊張しすぎて落ち着いた練習などできるはずもありません。
ここまでは、理論武装的な、どうしてスタジオでの練習が必要かということを伝えてきました。
次の回からはいよいよスタジオへ突撃です。
初歩の初歩から伝えていきますので、参考にしてください。
1. ドラム初心者が初めてスタジオ入り!バンドで合わせる前にどう練習すればよい?(← 今ココ)
2. ドラム初心者が初めてスタジオで個人練習!セッティングはどうする?
3. ドラム初心者が初めてスタジオで個人練習!どのように時間を使うべきか?
4. スタジオ個人練と自宅練はセットで!バンドでの音合わせに活かそう!
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