L'Arc〜en〜Ciel(以下、ラルクとします)でドラムを担当しているYukihiro。

ライブなどで実際にプレイを見ると違和感を感じる人も多いと思います。特にドラム演奏経験者の場合、特にその特徴的な演奏方法に不思議さを感じるのではないでしょうか。

Yukihiroは一般的なドラマーと何が違うのか、検証していきたいと思います。

(ライター: Taka)

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Yukihiroという人間

日本で代表的なロックドラマーというと、XJAPANのヨシキやLUNASEAの真矢などが浮かびます。

特にラルク初期から聞いている人だと、90年代くらいはヴィジュアル系全盛期。この2つのバンドが日本のロック界を引っ張っていましたし、TV露出も多かったので知っている人も多いのではないでしょうか。

2人とも、いざドラムに座ると派手な演出とテクニックを駆使し、ビックバンドの屋台骨を長年支えています。

しかし、Yukihiroはサポートから加入したこともあり、いつの間にかラルクの一員になっていたということで、存在感が薄く見えてしまうかもしれません。プレイも見た目は地味ですし、ぱっとしたものがありません。黙々とリズムを刻み表情をあまり外に表さない、そんなタイプに見えてしまいます。

しかし、プレイの安定感と言う面では抜群のセンスを持っています。昔のバンドにはなりますが、ZI:KILL、DIE IN CRIES、といった90年代当時では人気を誇っていたバンドに所属していたことでも裏が取れます。

Yukihiroのプレイスタイル

冒頭でお話した「違和感」の原因がここにあります。
普通のドラムセットの配置は利き腕の違いがありますが、ほぼみんな一緒です。

基本ビートを刻む時には左右の腕が交差し、そのビートの基礎になるハイハット(シンバルが二枚重なってるもの)が利き腕の逆位置に配置されます。

これがyukihiroの場合、左右に存在します。

こうすることにより新たなリズムを生み出すことができ、必然的に手数が増えて、より複雑なビートを刻むことができるようになります。

文書ではわかりにくいと思いますので、youtubeなどでyukihiroのプレイと初心者向けドラム講座みたいな動画を見比べていただくと一目瞭然かと思います。

ドラムセットに関しても左右対称が意識され、独特さを放っています。

特殊な手数の多いビートを刻む反面、1音1音に力がないことがyukihiroの欠点です。体つきも華奢ですし、色白でちょっと弱々しい感じがしますのでそのイメージも拍車をかけているのかもしれません。

しかし、そこはプロです。ドラムの基本の安定したリズムは神業的なものがあり、しっかりとバンドの土台を支えています。

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ラルクの曲におけるドラム演奏の難しさ

これから議題についてお話するのですが、前提として音楽は自由ということを、常に意識してください。特にドラムに関しては、ドレミがあるわけでもありませんので(厳密に言うとあるという説がありますが)、基本リズムが崩れないで雰囲気を壊さなければ、それはそれでありなのでしょう。何度も試行錯誤して試していくのもドラム演奏の面白さの1つです。

さて、何でこんなに前置きが長いかと言いますと、曲にもよりますが完全コピーをしようとすると楽器が足りなくなることがあります。

前記のプレイスタイルでもお話しましたが、ハイハットが2つ必要になることがあります。加えて打ち込みによる演奏部分もあったりしますので、ここでつまずいてしまいます。

しかし、音楽は自由。試してみて、バンドで合わせて録音したものを聞いた時に、違和感がなければ、それはそれでOKです。

さて、実際の演奏を行う際には注意点がいくつかあります。
壮大なラルクの曲は1曲の中でも曲の雰囲気がまったく変わりますので、それをイメージしてください。そのためには、速いテンポで叩けるだけの体力と筋力が必要になります。速い曲を叩ける人は遅い曲も叩けますが、遅い曲しか叩けない人は速い曲は叩けません。余裕を持つためにも、このトレーニングは必須です。

そこに、Yukihiro独特の手数というものが上乗せされてきます。こう叩かなければいけないと頭の中で楽譜を思い描いてはすでにテンポが遅れています。何度も練習を行い、体にしみこませるしかありません。

Yukihiroのドラムをコピーできれば、世界が広がる

演奏をコピーしようとすると、とても難しいプレイスタイルなのですが、1度手に入れてしまうと世界観が広がるのは間違いありません。

アップテンポにスローテンポ、独特のリズム編成による手数の増強。初心者ドラマーが1つレベルアップするのに必要な要素が数多く含まれています。

ぜひラルクのコピーを行って個人のレベル、バンド全体としてのレベルアップを図りましょう。

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