羽生結弦。
なんという選手なのでしょう!

右足首靭帯損傷の大けがを負い、復帰戦が平昌オリンピックとなった2月16日、フィギュアスケート男子シングルショートプログラムで、羽生結弦選手が自身の持つ世界最高記録(112.72点)に迫る111.68点で首位に立ち、見事なまでの復活劇を果たしオリンピック2連覇へ王手をかけました。

心臓のドキドキが冷めやらぬまま、今日の羽生選手の完璧なまでの演技を振り返ってみたいと思います。

(ライター:marilyn)

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羽生結弦選手のショートプログラム

羽生選手は最終グループの1番滑走。

6分間練習で羽生選手がリンクに入った瞬間から、圧倒的なオーラで周囲が霞んでしまうほど。期待で胸が痛いくらいでした。

6分間練習が終わり5人の選手がリンクを引き上げ、羽生選手だけがリンクに残ります。

そしてショパン「バラード第1番」。

目を閉じて美しいピアノの旋律に身を委ねるような滑りだし。

滑らかなスケーティングで観客を引き込みます。

冒頭で4回転サルコウを見事に成功させ、芸術的なトリプルアクセル、演技後半の4回転-3回転の連続トウループも余裕すら感じさせる完璧な演技でした。

演技最後のスピンでは、会場から拍手が沸き起こり、羽生選手は自信に満ち溢れた王者の風格で両手を広げ、フィニッシュポーズ。

会場もテレビの前の観客も黄色い歓声の嵐となりました!

羽生選手のショートプログラム演技後の言葉

――すごい演技でした。

「とくに不満な点もなく、自分自身も疑問に思うエレメンツもなく、非常にうれしく思っています。滑走順だとか、自分のサポートメンバー、応援してくださっているファン、日本の方々含めて世界の方々、本当に自分は恵まれているなと思いながら滑ることができたので、また明日に向けてやっていきたいと思います。」

――どうして久しぶりの試合で、五輪でこういう演技ができたのでしょうか。

僕は五輪を知っていますし、大きいことを言うなと言われるかもしれませんが、僕は元・五輪チャンピオンなので、そのリベンジしたい……、リベンジというのもおかしいですけれど、前回のソチオリンピックでのフリーのミスが、やはりここまで4年間で強くなった一つの原因だと思っています。また明日に向けてリベンジしたいと思います。」

――冒頭を4回転サルコウにするのはいつ決めたのですか。

「ここに来る前にサルコウで練習していました。いろいろ調整が間に合わなかった部分もありましたが、実際こうして点数が出て満足しています。サルコウにしてよかったと思っています。」

――明日のフリーに向けて意気込みを聞かせてください。

「とにかくやるべきことはやったと思います。2カ月間滑れなかった間も努力し続けたので、その努力をしっかり結果として出したいと思います。」

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まとめ

NHK杯前日の2017年11月9日、公式練習中に4回転ルッツで転倒し、右足首の怪我から99日目の今日、誰がこんな完璧な演技を想像したでしょうか。

「羽生選手だから、やってくれるはず」と期待はしつつも怪我の回復具合がベールに包まれていたことや、若手選手の追い上げで、私たちファンにとっても不安がよぎっていたのは確かです。

しかし、“王者の王者たるゆえん”

しびれました。興奮しました。号泣しました!

明日のフリースケーティングは22番滑走。

4回転ループは組み込むのか。自身の持つ世界最高記録であるフリースケーティングの223.20点、トータルスコアの330.43点を超えられるのか、世界中が期待しています!

66年ぶりのオリンピック2連覇に向けて頑張れ、羽生結弦選手!

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