羽生結弦選手への国民栄誉賞の授与が決定しました。授与式は2018年7月2日に行われる予定です。

オリンピック2連覇という偉業を成し遂げ、日本国民に大きな感動を与えた羽生選手の受賞はとても喜ばしい事です。

しかし、授与することに関して異論があったのも事実です。

では、羽生結弦選手の国民栄誉賞はなぜ受章が決まったのでしょうか。

受章するための基準には何があるのか、まとめてみました。

(ライター:marilyn)

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羽生結弦選手の国民栄誉賞はなぜ受章が決まったの?

それでは、羽生選手の国民栄誉賞受賞はなぜ決まったのでしょうか。

安倍晋三首相が、羽生選手への国民栄誉賞の授与を検討するよう指示したのは2018年3月2日。

昨年(2017年)11月に右足首を痛めて、一時は平昌オリンピック出場を危ぶまれながらも金メダルを獲得、フィギュアスケート男子シングルで66年ぶり、冬季オリンピックでの個人種目で日本人初の2連覇を達成した点が評価されました。

「羽生選手の快挙は日本国民に大きな感動と勇気、社会に明るい夢と希望を与え、東日本大震災の復興への力強いメッセージとなる」(菅義偉官房長官が記者会見で発表)

羽生選手の国民栄誉賞受賞の決め手は、逆境を乗り越えながらの輝かしい戦績、東日本大震災の復興メッセージを発信し続けていることにあるようです。

羽生結弦選手への国民栄誉賞受賞にある異論とは?

羽生結弦選手に関しては“広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった”人として、十分基準を満たしていると思います。
にもかかわらず、国民栄誉賞受賞にある異論があるようです。

一体どのようなものがあるのでしょうか。

ネット上での異論にはこのような意見があります。

・羽生結弦選手に国民栄誉賞はまだ早い。
・せめて現役引退してからにすればいい。
・五輪3連覇している柔道の野村忠宏さんや、体操の内村航平選手も国民栄誉賞を受賞するにふさわしい功績を残している。

羽生結弦選手の、フィギュアスケートに対する真摯な姿勢は評価されているものの、年齢的な面で早いのではないか、他にも国民栄誉賞を受賞するにふさわしい人がいるのではとの異論があるようです。

一方、賛成意見には、

・誉れある人物なら受賞していい。
・若いからとか、時期が早いとか言っているのはナンセンス。
・羽生選手以上の戦績の人もいるという意見も当然あるだろうが、戦績だけが決め手ではないはず。日本スケート界と震災復興に尽力してきた全ての人の代表として受賞するにふさわしい。

といったものがあります。

どの意見も理解が出来ますね。

国民栄誉賞 受章の基準とは?

それでは、国民栄誉賞受賞の基準について、改めておさらいしてみましょう。

1 目的
 この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。

2 表彰者
 内閣総理大臣

3 表彰の対象
 内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるものに対して行う。

4 表彰の方法
 表彰は、国民栄誉賞を授与して行う。
 国民栄誉賞は、表彰状及び盾とする。
 表彰に当たっては、記念品又は金一封を添えることができる。

5 表彰の時期
 表彰は、随時行う。

6 表彰の事務
 表彰に関する事務は、内閣府大臣官房において行う。

※内閣府のWebサイトより抜粋

国民栄誉賞は広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。

との記載があり、誰が受賞者を選ぶかというと、

内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるものに対して行う。

とあります。

今となってはアイドル並の人気を誇り、羽生選手のパレードに10万人を超える人が集まりました。

そのパレード当日には、東京仙台間の新幹線が増便され、仙台市営地下鉄も増便されるなど、ただ一人のアスリートがこれほどまでに社会に大きな影響を与える光景を、今まで見たことがありません。

これは羽生選手のこれまでフィギュアスケートで残してきた功績のみならず、被災地に対しての社会貢献や、人柄、教養等、多くの要素が羽生選手の社会的影響力をここまで大きくしたのではないかと思います。

だからこそ、国民栄誉賞の受賞条件である、『広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった』と言って差し支えないのではと思います。

また、内閣総理大臣が受賞者を選ぶとのこと。一部からは、様々な疑惑を抱えた安倍政権が、自身の問題を隠すために授与を決めたのではないかという声もあります。

ただ、そのような方々は、これまで羽生選手がフィギュアスケートとそれ以外の事で成し遂げてきたことを良く理解せずに発言しているのではないでしょうか?

確かに、現在の安倍政権の疑惑に対して納得していない方は多いかもしれません。

しかし、政治の話と、国民栄誉賞の話は切り分けて考えるのが普通の国民感覚だと思いますし、羽生選手にとっても、彼を応援している方々にとっても失礼な話だと思います。

過去の国民栄誉賞受賞者は?

参考までに、歴代の国民栄誉賞受賞者について見てみましょう。

2018年5月現在、26個人と1団体が国民栄誉賞を受章しています。

【国民栄誉賞受賞者一覧】

受章者氏名 年齢 職業 受章事由
1.王貞治 37歳 プロ野球選手 通算本塁打数世界新記録達成(756本)。
2.古賀政男 没後受賞(満73歳没) 作曲家 独自の曲調「古賀メロディー」作曲による業績。
3. 長谷川一夫 没後受賞(満76歳没) 俳優 真摯な精進・卓越した演技と映画演劇界への貢献。
4. 植村直己 没後受賞(満43歳没) 冒険家 世界五大陸最高峰登頂など。
5. 山下泰裕 27歳 柔道選手 柔道における真摯な精進。前人未踏の記録達成など。現在の受賞者の中で史上最年少記録保持者(個人)。
6. 衣笠祥雄 40歳 プロ野球選手 連続試合出場世界新記録達成(2131試合)。
7. 美空ひばり 没後受賞(満52歳没) 歌手 真摯な精進、歌謡曲を通じて国民に夢と希望を与えた。
8. 千代の富士貢 34歳 大相撲力士 通算勝ち星最高記録更新。相撲界への著しい貢献。
9. 藤山一郎 81歳 歌手 歌謡曲を通じて国民に希望と励ましを与えた功労。美しい日本語の普及に貢献。
10. 長谷川町子 没後受賞(満72歳没) 漫画家 家庭漫画(『サザエさん』)を通じて第二次世界大戦後の日本社会に潤いと安らぎを与えた。
11. 服部良一 没後受賞(満85歳没) 作曲家 数多くの歌謡曲を作り、国民に希望と潤いを与えた。
12. 渥美清 没後受賞(満68歳没) 俳優 映画『男はつらいよ』シリーズを通じて、人情味豊かな演技で広く国民に喜びと潤いを与えた。
13. 吉田正 没後受賞(満77歳没) 作曲家 独自の曲調「吉田メロディー」の作曲により国民に夢と希望と潤いを与えた。
14. 黒澤明 没後受賞(満88歳没) 映画監督 数々の不朽の名作によって国民に深い感動を与えるとともに、世界の映画史に輝かしい足跡を残した。
15. 高橋尚子 28歳 陸上競技選手 2000年シドニーオリンピック女子マラソンで優勝し、陸上競技で日本女子選手初の金メダルを獲得した。
16. 遠藤実 没後受賞(満76歳没) 作曲家 世代を超えて長く愛唱される、情感に満ちあふれた名曲を数多く世に送り出した。
17. 森光子 89歳 女優 長年にわたって芸能分野の第一線で活躍し、特に『放浪記』において2000回を超える主演を務めた。現在、存命中に受賞した者の中では史上最年長保持者。
18. 森繁久彌 没後受賞(満96歳没) 俳優 芸能の分野において長年にわたり第一線で多彩に活躍。数多くの優れた演技と歌唱は広く国民に愛された。
19. 2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表 団体受賞 女子サッカーチーム FIFA女子ワールドカップ優勝。
20. 吉田沙保里 30歳 レスリング選手 世界大会13連覇。
21. 大鵬幸喜 没後受賞(満72歳没) 大相撲力士 1960年代に“子どもの好きな物”として読売ジャイアンツや玉子焼きと並び称されることが流行語になったほどの人気者。
22. 長嶋茂雄 77歳 プロ野球選手 “ミスタープロ野球”。
23. 松井秀喜 38歳 プロ野球選手 日本人初となるワールドシリーズMVP受賞。
24. 伊調馨 32歳 レスリング選手 オリンピック競技大会史上初めて女子個人種目・格闘技系種目四連覇。
25. 羽生善治 47歳 将棋棋士 初の七冠同時制覇と将棋界初の永世七冠という歴史に刻まれる偉業を達成。
26. 井山裕太 28歳 囲碁棋士 囲碁で2度の七冠独占。

※ウィキペディアより一部抜粋

そうそうたる顔ぶれです!
いずれも誰もが知る、“広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった”人たちですね。

しかし、12名は没後の受章というのが残念でなりません。
やはり生前に授与すべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

なお、辞退者は過去に
福本豊(プロ野球選手)、古関裕而(作曲家)、イチロー(プロ野球選手)
の3名がいます。

まとめ

羽生結弦選手の国民栄誉賞受賞。

若さゆえに受章するのは早いという意見もありますが、フィギュアスケートは若くなければ勝つことが難しい、寿命の短いスポーツ。

羽生選手はアスリートとして真摯にフィギュアスケートと向き合い、ひたむきに勝負に挑んできました。

日本フィギュアスケート界をリードする素晴らしい姿勢は、日本国民のみならず世界中が認めるところです。

世界中が羽生選手の演技に酔いしれ、敬愛している。
社会には明るい希望が生まれている。
地元である仙台市を始め、震災を被った地域の復興に尽力し、人々の心に寄り添っている。

そんな羽生選手は、国民栄誉賞受賞にふさわしいと思います。

7月2日の授与式を楽しみにしています!!、

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