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東京オリンピック招致の賄賂疑惑、裏金問題とは?わかりやすくまとめました。

2016/05/18 [本日] 0 views [累計] 1,273 views

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過去のオリンピック招致では巨額のお金が動いていました!綺麗なお金、汚いお金、どちらも...。
今回の東京オリンピック招致でも、どうやらクリーンではないお金が動いたのでは?との疑惑が浮上してきました。

・一体どのような疑惑なのでしょうか?
・東京オリンピックが中止なんて事にならないでしょうか?
・そもそも国際オリンピック委員会が腐敗していたのでは?

などなど。

とても簡単にですがまとめてみました。

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今回の東京オリンピック招致をめぐる問題とは?

東京オリンピック招致委員会(以下、JOC)が、オリンピック開催地決定に強い影響力を持つ人物に対して不正送金をしたのではないか?という疑惑があり、フランス検察が捜査していると発表しました。

つまり、東京オリンピック招致を成功させるために買収工作をしたのではないか?という事です。

どんな不正の疑いがあるのかを簡単に図解するとこうです。
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【ラミン・ディアク氏】
2013年当時、オリンピック候補地決定の投票権を持つ国際オリンピック委員会(以下、IOC)の委員の一人であるとともに、国際陸上競技連盟(以下、IAAF)の会長でもあり、候補地決定に大きい影響力を持つ人物と言われておりました。

【ディアク氏の息子】
IAAFのコンサルタントだそうです。

【ブラック・タイディングズ社】
シンガポールの会社で、イアン・タン氏というコンサルタントが、JOCにコンサルの売り込みをかけたそうです。
そして、タン氏は、ディアク氏の息子とは友人だそうです。

今回、問題となっている不正送金疑惑というのは、JOCが、ブラック・タイディングズ社に、約2億2000万円を送金していることが判明。さらに、ブラック・タイディングズ社は、ディアク氏の息子とつながりがある事が明らかになりました。

つまり、開催地決定の際に、東京への票を入れるなどして、東京を有利にするための見返りとして、
『JOC ⇒ ブラック・タイディングズ社 ⇒ ディアク氏の息子 ⇒ ディアク氏』という流れで、2億2000万円という大金がディアク氏側に渡ったのではないか?という事です。

JOCの反論

不正送金疑惑の報道を受けて、JOCは素早い対応を見せました。
問題となっている約2億2000万円は、東京オリンピック招致を成功させるための正当なコンサルティング料として、ブラック・タイディングズ社に支払ったものであり、なんら不正な支払いではないとの事です。
また、ディアク氏の息子と関係のある会社だとは知らなかったとも述べています。

招致の成功率を上げるためには、他国もやっているようなロビー活動だったり、情報収集だったり、色々な行動を起こしていく必要がありますので、そのためのコンサル料というのは、まあ、わかります。

ブラック・タイディングズ社に決めた経緯としては、売り込みがあった複数のコンサルティング会社の中から、大手広告代理店の電通の推薦で決めたとのこと。

また、支払いを行った名義も『東京オリンピック招致委員会』との事なので、特に隠ぺい工作はしていないようです。

ちなみに、このお金、開催地決定前と決定後の2回に分けて支払われています。
1回目は、約9500万円。
2回目は、約1億3500万円。
とのこと。

1回目は事前の準備料みたいなもので、2回目は成功報酬でしょうか?
コンサルティングの世界だと、成功報酬というのは普通にあるようなので、まあ、なんとかまだわかる気はします。

が、しかし、お金を支払ったブラック・タイディングズ社が、お金を受け取るだけのペーパーカンパニーではないか?
という疑いがあるのと、何より、ディアク氏の息子と関係がある会社との事なので、正当なお金かどうかに疑問符がつくのは
否めないですね。
支払い名義が隠ぺい工作していないという話も、正当なコンサル料として支払うというストーリ―を作るなら隠ぺい工作の必要はないですしね。というか隠ぺい工作が発覚した時点でアウトかもしれないですしね。

潔白を証明したいのであれば、コンサル料とひとくくりするのではなく、2億2000万円の中身を説明してほしいですね。

だいぶ濃いグレーという感じを受けますね。

しかしながら、みんなやっていたのでは?

そもそも、オリンピック誘致は巨額のお金が動くもの。
2000年代初頭までは、オリンピック候補地決定の投票権を持つIOC委員に対しての、接待やお土産、賄賂等、裏のお金が大きく動いていました。
おそらく、オリンピック招致を行う全ての国が、大なり小なり、IOC委員に対してなんらかの工作をしていた事でしょう。
長野の冬季オリンピック招致の時も、IOC委員に対しての接待三昧、IOC委員の趣味を調べた上での高額なお土産など、様々な働きかけを行った事がわかっています。

IOCもそんな利権だったり賄賂を受け入れてひどく腐敗してしまっていたのでしょう。
そして、他国もやっていることだし、そうでもしないと招致が成功しないという雰囲気が作り上げられたのではないでしょうか。

実際に2002年の冬季ソルトレイクオリンピック招致の際には、多くの賄賂が明るみに出て、IOC委員6人が追放、3人が辞任に追い込まれたそうです。

さすがにこれではいけないという事で、その後、裏で賄賂を渡すというような事は、少なくとも表沙汰にはなっていないと思われます。
が、実際のところは、今まで裏でやってた買収工作が、今回のように「コンサルティングしてもらった見返り」などとというものに置き換わっただけなように思います。これは、日本だけじゃなくて、他国もだと思います。もしかしたら、他国の方がもっと露骨にしているかもしれません。
※問題なく普通にコンサルティングしてもらった正当対価の可能性ももちろんあるとは思います。

「コンサルしてもらった見返りを、コンサル企業に送金する」のであれば、一見してクリーンに見えるし、隠ぺい工作の必要もありませんしね。

結局のところ、IOC側の腐敗も、オリンピック招致する側も、さほど変わっていないという事でしょうか...。

これまでのオリンピックでも、サッカーワールドカップでも、賄賂が問題になりましたが、完全に真っ黒でも中止までには至っていません。
そういった事もあり、今回は現時点では黒とは言い切れないグレーですし、仮に黒だと発覚したとしても、東京オリンピック中止というのはないように思います。
とはいえ、まずはフランス検察の捜査の行方を見守るしかないですね。

純粋にスポーツを楽しみたい一人として、IOCにはクリーンな運営をお願いしたいものですね!