今季シニアデビューしたばかりにもかかわらず、一気に女子フィギュアのトップ選手に躍り出たアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)。
シニアデビュー戦となったロンバルディア杯を皮切りに、その後も出る試合すべてで優勝。
「飛ぶ鳥を落とす」という言葉では語りきれないほどの圧倒的な勢いは、もはや誰にも止められません。
今回は、そんなザギトワ選手の今季の活躍ぶりについて書いていこうと思います。
(ライター:myk)
シニアデビューとは思えないほどの大躍進
今季は今のところ出場したすべての試合で優勝を飾っているザギトワ選手。その大躍進の先駆けとなったのが、シニアデビュー戦となるロンバルディア杯です。
樋口新葉選手との火花が散るような一騎打ち。シニアデビューとは思えないほどの激闘ぶりを見せてくれました。
ジュニア時代から継続のフリー「ドン・キホーテ」は、ジャンプがすべて後半という非常に攻めた構成。
それでも、個々のジャンプで高い加点を得られるのは彼女の最大の強みです。
また、つなぎの部分でも細かく詰め込まれた動きの一つ一つが洗練されてきたように思います。
総合得点は218.46というハイスコア!
まさに末恐ろしいシニアデビューとなりました。
最も度胆を抜かれたのがグランプリシリーズフランス大会。
ショートでミスが続き、5位と出遅れてしまったザギトワ選手。
首位に6.59点もの差をつけられ優勝は厳しいかと思われましたが、フリーでは完璧な演技を見せ、シーズンベストとなる151.34点を叩き出し見事逆転優勝を果たしました!
この精神力の強さも、ザギトワ選手の強みの一つといえるでしょう。
ザギトワ選手はこの大会でグランプリファイナル進出を決め、優勝を果たしました。
最も圧巻の演技を見せたのが、昨年末に行われたロシア選手権。
ジュニアの選手も含め、強豪ひしめき合うロシア国内でのトップを争う大会。
激戦は必至です。
ショートでは小さなミスがあったものの、フリーはまさに非の打ちどころのない演技で、見る人の心を大きく掴みました。
総合得点は驚異の233.59!結果はもちろん優勝です。
世界女王メドベデワと張り合えるほどの高得点には本当に驚きました。
ロシア選手権フリーの演技
ライバルとなる選手たち
エフゲニア・メドベデワ(ロシア)

もはや説明不要の世界女王。
ザギトワ選手の同門の先輩で、彼女が尊敬する選手の一人でもあります。
昨シーズンは出場した試合すべてで優勝という、女子史上最強といっても過言ではない選手。
高い出来栄え点を叩き出す精密機械のような安定したジャンプに加え、独自の音楽解釈をスケートに落とし込む豊かな表現力を併せ持っています。
そんな圧倒的な実力で金メダル最有力候補の選手ですが、今のザギトワ選手には彼女と渡り合えるだけの力は充分備わっています。
平昌オリンピックでは、2人の直接対決に注目したいですね!
ケイトリン・オズモンド(カナダ)

昨シーズンは世界選手権2位と、怪我からの大復活を果たしたオズモンド。
高さと幅のあるダイナミックなジャンプと個性的な表現は、見る人を魅了する力があります。
そんな彼女はグランプリシリーズカナダ大会優勝、グランプリファイナル3位と今季も絶好調。
オリンピックでもメダル獲得が有力視される選手の一人です。
マリア・ソツコワ(ロシア)

今季大きく躍進を遂げた選手。
173cmの長身を生かした優雅かつダイナミックな演技は、彼女の大きな持ち味です。
今季は大きく得点を伸ばしてきているソツコワ選手。
メダル争いに関わってくることは間違いないでしょう。
カロリーナ・コストナー(イタリア)

30歳の大ベテラン。
ジャンプ構成こそ他の選手には劣りますが、芸術とも称される美しいスケーティングと圧倒的な表現力を武器に、今なお世界のトップクラスで活躍しています。
彼女もまた、ザギトワ選手が尊敬する選手の一人。
オリンピックでもトップ争いに食い込んでくるでしょう。
まとめ
ここまで、ザギトワ選手がいかにすごい演技をするかということを書いてきました。ショートではまだ小さなミスをすることがあるものの、70点台後半の高い得点を出してくるところが恐ろしいですね。
ショート・フリーの両方をノーミスで揃えることができたら一体どれほどの得点が出てくるのか…考えただけでゾクゾクします(笑)
ザギトワ選手は、2018年1月17日に行われる欧州選手権に出場が決まっています。
快進撃はまだまだ続きそうですね!
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