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自動運転タクシー実験開始!政府が後押し!東京オリンピックでの実現目指す!

2016/08/23 [本日] 1 views [累計] 468 views

taxi
政府が、無人の自動運転タクシーの実証実験を2016年初めから開始すると発表しました。

これは、地域を限定して規制を緩和する国家戦略特区の事業として行うもので、神奈川県湘南エリアをまず最初に、来年3月までに仙台市、名古屋市でも実施する予定とのことです。

政府が掲げる日本再興戦略では、運転手のいらない完全自動走行の実現により、日本の経済成長、新たな産業発展や地方創生につなげたい考えだそうです。

現在、自動運転技術の研究開発は、各自動車メーカーが中心となって進めているところですが、政府として自動運転を後押しするような事を、これまで大々的には聞いていない気がするのですが...。

いきなり自動運転タクシーの実験を開始する!とは、一体どういうことでしょうか?

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自動車メーカーが主体ではない!自動運転タクシー実証実験!

『自動運転タクシーの実験開始』と聞いて、どの自動車メーカーが中心となって進めていくのかなーと思ったら、全然自動車メーカーじゃありませんでした!

『ロボットタクシー株式会社』がこの実験に協力するそうです。

この会社は、ソーシャルゲーム大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社だそうです。

なんでDeNAが?
ゲーム会社が何故自動車業界に参入?
疑問に思う方も多い事でしょう!

政府の後押しがあるからというのも大きいでしょうが、
その疑問については、DeNA側は以下のように答えています。

・自動車産業の市場規模はネット業界よりも遥かに巨大であり魅力的である。
・自動運転カーは、今はハードウェアを制御する自動運転技術そのものに注目があるが、技術が確立した後には、ソフトウェアやアプリに注目が集まるだろう。
⇒ つまり、その時にソフト技術を得意とするDeNAに大きなチャンスが訪れる!!

ソフト技術では、『ユーザにどういう体験を提供できるか』が重要で、
・ネットを使うサービス
・様々なデバイスとの連携
・エンタメ、観光、ヘルスケアなどの様々な領域に対してのサービス
これらを、自動運転タクシーに乗る人に提供していきたいとのこと。

そういった自動運転タクシーの実現で、過疎地域の人々や、ハンディキャップを持つ人などの移動を楽にして、さらに、移動時間そのものを楽しくしたいとのこと。

社会貢献にも一役買うことができますね。

ちなみに自動運転タクシーの動画もありました。
https://youtu.be/pGEomEOPVKc

DeNAとしては、自動運転技術そのものではなく、自動運転中に乗車している人に対する付加価値のサービスを、得意のソフト技術で提供する事が狙いという事のようですね。

それでは、自動運転技術は、どの会社のどういった技術を使うのでしょうか?

自動運転技術は、ZMPの技術!

自動車メーカー各社、及び、グーグルは、自動運転技術の研究開発を進めていますが、「走る、曲がる、止まる」といった、クルマの3要素を自動化するには、それぞれを専門にしている部品メーカーのチカラを借りて開発を進めているところがほとんどだと思います。

それでは、DeNAはどんな会社のチカラを借りているのでしょうか?
自動運転技術を長年研究している大手部品メーカでしょうか?それとも...?

実は、ロボットタクシー株式会社は、DeNAとZMPという会社との合弁会社となります。

ZMPは一般的には無名な会社だと思います。
というのも、従業員はわずか50名程度のベンチャー企業だからです。

ZMPが、自動運転技術を研究開発し、
DeNAは、自動運転カーの乗員に対しての付加価値サービスの提供を行う。

というような体制でプロジェクトが進んでいるようです。

ZMPの自動運転技術とは?

ZMPは、2008年から自動運転の研究開発を始めていて、すでに『RoboCar』と
名付けた自動運転研究開発用の車両を、自動車メーカーや大学などに提供しているそうです!!
この研究開発用車両は、名古屋大学が中心となって開発されたソフトを組み込んであり、
以下のような事が可能だそうです。

・車両、歩行者、標識、路上サイン、信号、レーン等を認識できる
・自動停止、自動駐車機能を搭載する。
・交差点右左折/一旦停止ができる
・レーンチェンジも可能。
・自車位置や周囲物体を認識しながら、カーナビから与えられたルートを時速0~60km/hで自律走行できる。

すごいですね。上記の文章だと、すでに自動運転が可能になっているように思えますね!!

で、すでに愛知県名古屋市の守山で公道実験を行っているそうです。
この実験では、万が一の際に備えドライバーが運転席に座って、60km/hで2kmの区間を走行しているそうです。
これは、自動運転のレベルでは『レベル3』に該当するそうです。

自動運転のレベルとは?

自動運転のレベルは、おおむね下記のように定義されています。

【レベル0】: 運転支援なし
【レベル1】: 加速・操舵・減速のうち、1種類の運転操作を支援するシステム
【レベル2】: 加速・操舵・減速のうち、2種類以上の運転操作を支援する高度なシステム
【レベル3】: 加速・操舵・減速制御を全て自動車が行い、緊急時のみドライバーが対応するシステム
【レベル4】: ドライバーが何もせずに目的地まで移動可能な完全自動運転システム。

レベル1の代表的な機能は、横滑り防止装置、自動ブレーキなどで、すでに導入済み。
レベル2の代表的な機能は、車線維持のための自動操舵+加減速といった複数支援の機能で、2015年~2017年にかけて導入される。
レベル3の実現は、2018年頃と予想されています。
レベル4の実現は、2030年頃と予想されています。

ZMPはレベル3の実験をしているという事なので、すでに、だいぶ進んだ自動運転が、技術的には可能になっている事なのでしょう。ちなみにグーグルも今はレベル3で実験中とのことです。

技術的にはだいぶ先が見えているとはいえ、事故が起こったときの責任をどうすべきかという法的な問題もあり、行政を巻き込んでの法整備は必須ですし、ジュネーヴ交通条約という国際条約で運転手不在でのクルマの走行はそもそも認められていないそうです。

よって、レベル4実現のためには、国際条約の変更も必要になってくるそうです。

東京オリンピックまでに自動運転タクシーを実用化?!

自動運転タクシーのサービス導入のスケジュールとしては、実験地区での自動運転技術の実績を積み上げ、展開可能な地域から、特別区域限定で正式サービスとして開始するそうです。
具体的には、2020年の東京オリンピックまでに開始したいとの事です!

ただ、ドライバーのいない完全自動運転の『レベル4』のサービスは、2020年までに実施可能かどうかは、法的問題も含めて非常に難しい状態のようで、完全無人運転にはこだわらず、『レベル3』でのサービスとしてまずはスタートするなど、柔軟に対応するとのことです。

まとめ

自動車の自動運転というと、今有名なのは大手自動車メーカー各社、及び、グーグル。
そんな中で、全く自動車とは縁が感じられないゲーム会社DeNAが自動運転開発に参入!!
さらに、協力会社は、ZMPという日本発のベンチャー企業!

自動運転タクシーという、スコープをちょっと絞っての参入ではありますが、今後の自動運転に関する市場規模の拡大を考えると、今のうちから手を打っていくのは大事なことと思います。政府のバックアップもありますしね!

自動運転は、長い期間をかけて、社会を根本から変えていく可能性があります。
DeNA、ZMPのこの選択が、将来的に素晴らしい結果をもたらす事は十分考えられますね!!

また、自動運転技術に関しては、日本、ドイツ、アメリカがしのぎを削って研究開発競争をしている段階と思います。
是非、日本初の技術で、世界をリードしていって欲しいです!!